« 鈍獣~浅野忠信×北村一輝×ユースケサンタマリア | トップページ | ブロードウェーで共演♪ダニエル・クレイグとヒュー・ジャックマン! »

2009年6月 1日 (月)

今度の日曜日に~染五郎さんの幅とユンナの感受性

333173view001

予告編をみた瞬間、画面から立ち上る温もりにひかれていた映画です。

映画館はお客さんまばら。

惜しい~とても良い映画なのに。

韓国から映像の勉強のために日本にやって来た女の子、ソラ。

でもほんとうの動機は好きな先輩を追いかけたかったから。

その先輩とはすれ違い、肝心の映像の授業のほうでは課された作品制作のテーマを見つけるのが一苦労。

留学の動機が動機なだけにそりゃあ身がはいらないわ・・・

ところがある日、彼女の気力と興味を奮い立たせるテーマに出会ってしまった。

それは・・・・・おじさん。

T0007246a 大学の用務員さんの松元さん。松元さんは朝は新聞配達、夜はピザ屋の配達。

いったいいつ眠ってるんだろう?

どうしてそんなに働くの?

その疑問を課題作品にしようと思い立つソラ。

それからおじさんとソラの交流が始まる。

映画や劇団新感線の舞台でみる染五郎さんとは別人のような染五郎さんです(^^)

幅が広いです~

そうそう、歌舞伎俳優さんは見栄を切ることとは間逆の、自然体のお芝居もとても上手な方が多いと思う。

演技の振れ幅の大きさ、器の大きさが根本にあるから、なんでも器用にものにしてしまわれるのでしょうねえ。

朝も昼も夜も働き続け殺風景なアパートの一室に暮らすおじさんには、趣味に費やす時間もお金もないと思いがちでしょう?

ところが!

おじさんにも素晴らしい趣味があったのですわ。

それが落ちてるガラス瓶を拾い集めること、という趣味。

人間、いつなんどき、人生煮詰まってしまうかもしれない。

そのとき強いのは、自分の置かれた状況を多面的に見れる感受性ではないかしら。

いろんなガラスを通して自分をさまざまに見つめる。他面的に考える。

そういうことかな。

人生どん詰まりで立ち往生してアウト!なはずのおじさんの飄々として柳のような強さと不器用な優しさに気づく頃、観客はソラと同じように、大切な宝物を心の中に感じるようになるでしょう。

躓きながらも生きていくささやかな人の営みを優しく見つめた映画ですね。

|

« 鈍獣~浅野忠信×北村一輝×ユースケサンタマリア | トップページ | ブロードウェーで共演♪ダニエル・クレイグとヒュー・ジャックマン! »

コメント

いい映画でしたねえ。
なんかふんわかとした気分で映画館を出られます。
でも、観客は少なかったです。
染ちゃんの、イケてないおじさん姿は歌舞伎や舞台で見る姿とかけ離れてますが、舞台の入り待ちや出待ちで見る素の染ちゃんと、意外とマッチしてたりするんです。
(イケてないこと多いのですわcoldsweats01

投稿: 金魚ふーちゃん。 | 2009年6月 1日 (月) 10時41分

金魚ふーちゃんさん

>舞台の入り待ちや出待ちで見る素の染ちゃんと、意外とマッチしてたりするんです。
(イケてないこと多いのですわ<

えーーーー!!!
そうなんですかあ(@@)
素顔もすんごく素敵なんじゃないかと思ってたんですけど。
そうかあ。。。あれは地なのか(爆)
でもそれでこそ役者ですよね。
そのエピソード、すごくいいですよぉ。
なんか身近に感じちゃう(笑)
歌舞伎の御曹司だと、敷居がやたら高いと思っちゃうのよね、
でもあんなところがあるんだ「イケてなさ」。
いい、いい。
身近なファンしか知らない貴重で素敵なお話ありがとうございます~♪

投稿: betty | 2009年6月 1日 (月) 10時57分

Bettyさんは邦画もけっこう見てらっしゃるんですねえ。私はあまり見ないのでとっても
情報ありがたいです。
さて、先週、レンタルですが“永遠の子どもたち”見ました。かなり、“ちょっとそれは
読めてますよ”的なノリだったんですがラストは感激でした。まだでしたらおススメです。さっすが、ギジェルモ・デ・トロ監督(パンズラビリンスの)でした。

投稿: ながこ | 2009年6月 2日 (火) 18時18分

ながこさん

「永遠の子どもたち」、見逃してしまったんですよ。すごく観たかったんです。
「パンズ・ラビリンス」も素晴らしかったので気になります。
レンタルになってたんですね。情報ありがとうございます。
今度借りてみたいと思います。

投稿: betty | 2009年6月 2日 (火) 19時42分

パンズラビリンスと言えば、先日ツタヤで
UsedDVDのコーナーで1000円で売っていたので買ってしまいました(笑)
今週末から都内で“サガンー悲しみよこんにちは”が封切られます。見たい!この前の
テレビフランス語講座で一人息子さんが
映画のことと思い出を語ってられました。なんか懐かしいです。

投稿: ながこ | 2009年6月 4日 (木) 10時53分

ながこさん

サガンは私の少女時代の憧れの女性ですよ(笑)
あのショートカットと細身なスタイルがすごくかっこいいなあと。
少女時代に漠然と憧れた女性は、そのファッションも含めて、もう1人いまして、それが前にも話したかもしれませんが、原田康子の「挽歌」の主人公の怜子ですよ~。

サガンのその映画、私も見たいです。

明日は予定としてはフランス映画の「夏時間の庭」を観に行くことにしてます。
とても良い映画らしいです、オルセー美術館も舞台にしてるらしくて楽しみです。

投稿: betty | 2009年6月 4日 (木) 11時41分

私ももちろん憧れでした!それに“挽歌”の
怜子もです!Bettyさんは、文庫版でない
本を持ってらっしゃいますか?私は古本屋で
探し買いました。それに初期の“サビタの
記憶”も。これは学生時代のバイト先の
女性がやはり原田康子ファンで持ってらしたのをお借りしてずっとそのままに・・・。
半ばわざとなんですが(苦笑)
挽歌の影響で結婚するなら建築家と決めていたのに現実は違う人でした(ガックシ)
Bettyさんとは一度、さしで飲みたいなあ、
またはお食事でも!

投稿: ながこ | 2009年6月 4日 (木) 18時36分

ながこさん

>挽歌の影響で結婚するなら建築家と決めていたのに現実は違う人でした(ガックシ)


あはは~、ながこさん、私もそうなの。同じことを考えてた人がいるなんて(@@)

「建築家になること」ではなくて、「建築家と結婚する」のが憧れでしたよ

でもその後、オトナになって建築家をいろいろ見回すと、世界的建築家はなかり個性的だし、「ビフォー・アフター」に出てくる匠たちはフツーのおっちゃんぽいルックスの人ばかりだし(^^;)

「挽歌」のようなトキメキには至りません(笑)

そのうちいっしょに飲みますか~。
その前に「挽歌」と「悲しみよこんにちは」を読み返さなければ。

投稿: betty | 2009年6月 7日 (日) 20時34分

挽歌、いいですよね~。うちにある本を
読もうかなと思ってパラパラめくったら
黄色に変色してて読める状態じゃありません
でした(笑)新しく文庫版を買わなくては!
上京の折にはメールくださいまし。

投稿: ながこ | 2009年6月 8日 (月) 22時42分

昔の忘れられない本を
この年になって読み直すと、きっと感じ方の幅も広がってるんでしょうね。

やっぱ私も読み直そう~。

若い頃は、年をとると感性がすり減ってくると誤解してました。
実際は、感性って年と共に深く豊かになっていくんだなあって最近つくづく感じます。

ほんと、そのうちおしゃべりしたいです。
東京は8月の芝居が終わったら冬前までの間に無目的にぼけーっと遊びに行きたいと思ってますよ~。

投稿: betty | 2009年6月 8日 (月) 23時01分

ぜひぜひ無目的ふうにいらしてくださいまし。そうそう、お芝居の件、おめでとう
ございます。どこかのページに書いて
あってお祝いを言いたいと思いつつ
遅れてしまいました。良かったですね~。

投稿: ながこ | 2009年6月 9日 (火) 18時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/44348/29891357

この記事へのトラックバック一覧です: 今度の日曜日に~染五郎さんの幅とユンナの感受性:

« 鈍獣~浅野忠信×北村一輝×ユースケサンタマリア | トップページ | ブロードウェーで共演♪ダニエル・クレイグとヒュー・ジャックマン! »