チェ 28歳の革命~ソダーバーグ監督のセンス光る!
「チェ 28歳の革命」の公式ホームページはこちらです。
ゲバラといえば、革命の「カ」の字もまだない医学生だった若き日のゲバラが友人とバイクで南米を旅する映画「モーターサイクルダイアリーズ」が瑞々しい詩情に溢れ、感動したのが記憶に新しいので
つい、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を下敷きにしてみてしまいます。
でもそれがあるおかげで背景はわかりやすい。
「モーターサイクルダイアリーズ」では鉱山で働く労働者たちをみて、労働問題を目の当たりにした裕福な家庭の坊ちゃんだったゲバラ。
それから数年後、ゲバラは信念と情熱の人となり、「戦う医者」として革命の先陣をきっているというわけですね。
「チェ 28歳の革命」はいっきにゲリラ戦の只中に観客を引きずりこんでしまいます。
説明はいっさいありませんので予備知識を仕入れていたほうがいいでしょうね。
とにかくゲバラに扮したベニチオ・デル・トロの似てること!
さらにカストロが若かったら絶対こんな感じだったわよね、、と思わせられるほどそっくりのカストロ登場で、
「そっくりショー」の趣を感じないわけでもなかったのですが(^^;)
←「ラブ・アクチュアリー」「300」のロドリゴ・サントロが出ていたのでびっくり。儲けたわ~。(中央)
やはりかなりなハンサム、美形。
ゲリラで汚い格好しててもかっこよくて目立つ(^^)
地味な映画の中でロドリゴ・サントロともう一人、無学の若者が出てくるのですがこれがま
た美形で映画的にはこの二人の美形っぷりはオアシスでした。
といってもすこしも万人向きではありません。
やはりなにかに関心のある方でなければおすすめはできません。
たとえば、キューバ革命、カストロ、勿論ゲバラ等々への興味関心。
ソダーバーグ監督らしい、情緒を排し、クールに淡々と革命に肉迫していく。
陳腐な映画にありがちな「ロマンチック」や「美化」はいっさいなく、
いっきにゲリラ戦の臨場感に巻き込まれ、革命への強い信念と情熱、緻密な戦略が巨大な政府軍を押してゆくゲバラの姿に圧倒されます。
ゲバラの類稀な精神力、それを支える信念。
そのことを何十年の時を経て、人びとは「正しかった」の「誤りだったの」と判断する。
是もあれば非もある。
いいえ、今ではむしろ「革命」や「ゲリラ戦」という言葉はアメリカを頂点とする資本主義社会、先進国からすると、野蛮な動き、残酷非道なこととも混同されるかもしれない。
けれど、世界中で後を絶たない宗教の衝突、貧困、地域紛争、
先進国の第三世界に対する蹂躙、
豊かな国の中でさえ広がる格差や不平等・・・
東西冷戦の後の新たな世界の枠組みは歪み、ぐらついている。
たいへんな不安の上にありながら、かろうじて「豊かさ」にしがみついているかのような日本。
そんな「今」、ゲバラにこうして世界の視線が集まるのは必然なのでしょう。
ソダーバーグ監督はいっさいの説明抜きで、ゲバラの行動をたんたんと映し出すことでゲバラの「平等主義」と「理想」をドキュメンタリーのように炙りだそうとしたのではないかしら。
そのなかで、ゲリラ戦が山から市街地に及んでくるときの描写は映画としてはとてもおもしろく観られます。
革命で傷んだキューバの町並みは今、かなり修復され、観光地としても魅力的に整えられてきているのをテレビのドキュメンタリーで観たことがあるのですが
その町並みにいるゲバラの姿を観て、センチになってしまう。。。
あのまま、ゲバラがキューバにい続けたら・・・と思うと。
でも、ゲバラはカストロが引き止めるのをふりきって、理想の世界を求めて戦う人たちに尽力する道を選び、キューバを出てゆくのですね。
それが第二部「チェ 39歳の別れの手紙」へと続く。。。
ハードでシビアで、娯楽性を排した映画でしたけど、
土曜に見てから今日まで、じわじわとなにか心がざわめいている。
ゲバラという大きな人物にぴったりくっついてその超人的な信念と情熱の鼓動を聞いてしまったからかな。
キューバ後のゲバラのことはほとんど知らないので第二部、早く観たくてたまりません。
決して娯楽作品ではないけれど、だからこそ放つこの映画の魅力、
革命の是でも非でもなく、こんな映画を撮った映画人の心意気に惚れました。
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コメント
水曜日に見てきました。ホント、ドキュメンタリーのような感じで淡々と進む話。
連日の疲れかちょっとウトウトしましたが
激しくもありしみじみともして好きな映画です。
話変わりますが、来週水曜日からスペインに
行ってきます。冬のスペインは寒いので
防寒対策バッチリしていきます。
今回はジローナとバレンシアも回ります。
投稿: ながこ | 2009年1月17日 (土) 17時43分
スペイン行かれるんですか
いいなあ~。
この時期はやはり寒いんですね。
寒い時には寒い時の魅力があるでしょうね。
帰って来たら話聞かせてくださいね。どんなお話でもいいので。
お気をつけていってらしてくださいね~。
「チェ」は私も途中うとうとしたんですよ。
でも、良い映画だなあ~って思うんですよね。
ながこさんとまったく同じ感じみたい。
良い映画だったから、ちょっとうとうとしたところが勿体無くなって、もう一度観れたらなあって思うぐらいなんですよ。
2部のほうも楽しみにしてます。
投稿: betty | 2009年1月17日 (土) 18時08分
昨日見てきましたよ。
革命後のモノクロ映像との対比で,
余計ドキュメンタリーのような緊迫感がありましたね。
リアルなゲリラ戦とか、そっくり振りとか、、、
見終わって疲労感もありましたが、
見応えある映画でしたわ。
第2部も楽しみですね。
投稿: 金魚ふーちゃん。 | 2009年1月19日 (月) 13時25分
私もBettyさんと同じくもう一回見たいです!そして2部も早く見たい。
スペイン気をつけて明後日から行きます。
帰ってからまたお邪魔しますね~。
投稿: ながこ | 2009年1月19日 (月) 22時48分
金魚ふーちゃんさん
>革命後のモノクロ映像との対比で
そうでしたねえ。
すごく生々しい緊迫感がありましたよね。
手持ちカメラ、ハンディカムの映像でしょうか。
そのへんもソダーバーグ監督らしさを感じました。
2部、楽しみです。
1部をみたらみないでいられなくなりますよね。
投稿: betty | 2009年1月22日 (木) 13時31分
ながこさん
今日行かれるんですね
いってらっしゃい。
私は土日は松江で宍道湖の夕日眺めながら露天風呂に入ってますわ(笑)
スペイン語ペラペラなんでしょうねえ。羨ましい。
投稿: betty | 2009年1月22日 (木) 13時33分