闇の子供たち~慄然としてそして衝撃
ヤン・ソギル原作の本のほうは以前読んで、じつは挫折していた。
あまりにも過酷で厳しい描写に戸惑って・・・。
それに子供の臓器売買や売春のことは知ってるほうだと思っていたし。
何を今さら小説読まなくってもって(目を背けてしまった言い訳かな)
うーん、それがとんでもない無知だったと知らされました、
映画「闇の子供たち」を観て。
「闇の子供たち」はどこまで撮るのか?とすごく気になってたんです。
小説のほうで途中挫折したぐらいちょっと読んでも、幼児売春の現場の凄まじさに「おえっ」となったんだから・・・
ええ、
それはもう、とっても凄くて、
子供達の悲惨な状況に打ちのめされ凹んでしまいました。
たいへんな力作、素晴らしい社会派ドラマ。
子供達を性の玩具としてモノのように扱う大人たちの醜悪な姿に唖然とする。
自分があの立場なら?と考え込んでしまったのは心臓移植を待つ子供の母親のこと。
見るからに醜い幼児性愛者と、我が子の命を救いたいと臓器を求める親も同じ穴の狢、ですよね、結局は。
深海の底のような闇に染まった人の欲を圧倒的なパワーでいつも描いてみせるヤン・ソギルは容赦しないのよね。
それを何年に一度の骨太い傑作に仕上げた阪本監督ってば・・・・すごい。
ごっつくて繊細な阪本監督でなければ撮れなかった映画ではないかしら。
こういう題材を、よくここまで面白く、と同時に真剣に熱く力強く、かといって饒舌すぎず息まず、
最後は愕然として、やがて戦慄・・・・。
社会への、世界への、それを構成する人間たちへの透徹した目線の厳しいことといったら。
人間の闇の深さにぐうの音も出ないほど打ちのめされる。
いくつものシーンや子供達の表情がこうしている今も頭の中をぐるぐる回る。
見てしまったら最後、誰も目をそらすことはできないでしょう、
見てしまったら最後、心に重い楔が打ち込まれるでしょう。
そこに何を見出すか?
それは観た人ひとりひとり違うはずだから、だからこそ「闇の子供たち」は観るべき映画と思いますわ。
(ということでまた二度目の鑑賞行ってきました、その感想はこちらhttp://rabuchan.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_30fd.html)
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