パリ・ジュテーム~パリと人生の光と影に酔う
パリ20区内を舞台に綴られる18の小品のオムニバス。
それはひとつひとつが個性的な名パティシエのチョコレートのように味わい深かった。
ビターなチョコもあれば、ミルキーなチョコもある。伝統的なチョコもあればアヴァンギャルドなチョコもある。。。
といった具合で美味しい美味しい。
18人の監督、その出演者たちに関してはまったくのノーチェックで観たので、18の作品ごとに「おおっ!」「わあ~♪」「ひゅ~☆」「ぎゃおっ」と嬉しい驚きだらけだったの。
18人の監督、どれもこれもとにかく個性的な実力派なんだわね~(お楽しみに♪)
しかも新作が待ち遠しい監督ばっかり。
だからこのような数分間の短編でぱったりと出くわしてしまったのは驚きを通り越して嬉しい衝撃でもあるの
例えばさ、「ベッカムに恋して」の女流監督グリンダ・チャーダ監督の「セーヌ河岸」・・・
アラブ系の女の子とパリっこの男の子とのほのぼのとした出会いの数分間に宗教や民族への鋭くて優しい視点がしっかり刻まれて気持ちが良いのね。
コーエン兄弟の「チュイルリー」なんて、主演がスティーブ・ブシェミで、彼が扮するアメリカ人観光客の頼りなさにツボを直撃されてしまったわ。
「ビクトワール広場」というタイトルの諏訪敦彦監督も諏訪印くっきり、その諏訪演出にジュリエット・ビノシュがぴったんこハマッてました。母と子の永遠の愛を儚く幻想的な映像に焼き付けて美しかったですう。
ガス・ヴァン・サント監督の「マレ地区」もくすぐられ~♪やっぱアレでしょう、ガス・ヴァン・サントはさ、ホモセクシャル。さらりとその出会いのときめきを瑞々しく描いてましたわ。
ガス・ヴァン・サント監督の今までの映画の中でもしかしてこの短編がいちばん好きかもしれないわ。
すべてに恋のエッセンスと人生の悲喜こもごもが鏤められていて余韻が尾を引くんです。
あとね「モンマルトル」という作品、これは役者が私のお気に入りのセルジオ・カスティリットとミランダ・リチャードソン、監督は「死ぬまでにしたい10のこと」のイサベル・コイシェ監督。
リアルに迫ってくる設定に寓話性の味付けすこし施す演出がすごく「死ぬまでにしたい10のこと」もとい「あなたになら言える秘密のこと」的なんですよねえ~。
ウォルター・サレス監督の「16区から遠く離れて」にはカナリーナ・サンディーノ・モレノが出てきた。「そして一粒のひかり」で注目した女優さん。
ほかにもさ、ジーナ・ローランンズとベン・ギャザラが登場する作品は、「ほ~、ジョン・カサヴェテスへのオマージュねえ」って映画ファンならすぐにピンとくるステキな遊びがあったり、
そうそう、「サイドウェイ」という面白いワイン映画があったでしょ、あの監督の作品「14区」もそのテイストしっかり守りつつ可笑しみとペーソスがにじみ出す。
も~語り出すと止まらなくなっちゃいますね。でも、ここらで口チャック。
(あ~ん、語らいたいわ♪)
この面白さは観ないとわかりません。
映画ファンにはたまらなくマニアックで何度でも見返しては何度でも味わえる、グリコのおまけ付きキャラメル限定版!みたいな映画といえるんじゃないかしら。
DVDが欲しいなあ~と思いました。
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コメント
実はアメリを観てもパリになびかなかったワタシですが、監督の面々が素晴らしいなぁ~と思い、早い時期に観に行きました。
大正解!それぞれの監督の味がパリと言う素材の上に一層心に広がるハーモニーとして出ていましたね。
ワタシはラストの「14区」が印象に残りました。っていうか…全作本当に良かったです。サクサクとテンポも爽快でしたね。
投稿: 吾唯足知 | 2007年5月18日 (金) 23時38分
吾唯足知さん
遅ればせながら観てまいりましたわ。
良かったですよねえ~~。
小粒だけど珠玉っていうのかしらねえ~
満足いたしました。
あ、ついでにハーゲンダッツの高級シリーズ、ようやく食べました。
美味しかった~(^^)
投稿: betty | 2007年5月18日 (金) 23時44分
私は「14区」が好きです。
なんか気持ちわかるよな~って思ったらホロリとしてしまいました。
他にも「チュイルリー」とかも良かったですね。
あの駅では地下鉄を待ちぼうけしたことがあるので、
懐かしさも十分に堪能できました。
あー、またパリに行きたい~~
投稿: Chocolate | 2007年5月20日 (日) 09時06分
chocolateさん
私もまたパリにいきたくなりましたよお。
ふら~りと散策した場所がいくつかロケに使われてたり、このアングルでみたモンマルトルはあそこからの眺めに違いない、と想像したり。
今度いくときはもっとパリの内部に入り込んでみたいなあと思いましたわ。
パリは地下鉄がとてもわかりやすくていいですよね~。東京よりずっとわかりやすいわ~。
私は「14区」はたぶんリアルにあの年代でしょ、そのせいかだめなの(爆)
若い人が登場する作品が好みだったわ(おい)
「セーヌ河岸で」とか「マレ地区」とかナタリー・ポートマンが出てたのとか。
あ、おばさん、おじさんカップルで良かったのはパントマイムかな(笑)
投稿: betty | 2007年5月20日 (日) 11時45分
どの作品も素晴らしかったです。
特に、盲目の青年と女優の卵の女性のお話に
一本取られちゃいましたわ。
ストーリーが終わる頃には、涙がじゃぶじゃぶ出ちゃってねぇ~。
(映画館では意地でも泣かない主義なんですが・・・(^^ゞ。)
この青年に感情移入しちゃったんですね。
でも、よかった・よかった。
投稿: ちゃろ | 2007年5月21日 (月) 18時49分
ちゃろさん
あの作品も好きよお~。
若い人の作品が好きでした、おばさんは(笑)
投稿: betty | 2007年5月21日 (月) 21時43分
すっごく面白そうですねえ。Bettyさんは生(映画)で見られたんですか?東京では
品川プリンスのシネマでやってるみたい。
私の検索によるとそこだけ。でも今週の
木曜まで!ちとムリそう。早くDVDに
ならないかな~。私もパリ大好き人間ですから見たくてたまらない。おしゃれな
街ですもの!
投稿: ながこ | 2007年5月21日 (月) 23時33分
ながこさん
そうそう、映画館でみましたよ。
札幌は一度シネコンで終了してからこんどは東宝系でやってるの。
それで見逃さずにすんだの。
以前ながこさんが言ってた「さんジャックへの道」ももうすぐこっちで公開なんだけど予告見てびっくりしました。
「女はみんな生きている」の監督なのね。ということは絶対オモシロイと思うわ。超期待です!楽しみ。
投稿: betty | 2007年5月22日 (火) 01時10分
“サンジャックへの道”だいぶ前に見たから
もう一度みたくなったわ~。まだ東京では
ロングランしてるみたいだし・・・。
そうなんですよ!“女はみんな生きている”の監督さんです。去年のフランス映画祭にかかったそうです。良かったです。
お楽しみにね。またプログラムがいいの。
同じだと思うんですけど、絶対買ってくださいね。私も最近はプログラム買わなくなったんだけど、これは買いました。なぜって?
それはお楽しみに。ひと目見て気に入りますよ~。フフフ。
何とかして“パリ、ジュテーム”見たいわ。
投稿: ながこ | 2007年5月22日 (火) 22時28分
ながこさん
「サンジャックへの道」はプログラムをゲットですね。ぜひ買いたいと思います。
みてのお楽しみってなにかな。ワクワク♪
最近プログラムは買わなくなったのでとくに良いもののときは教えてくれると助かります。
「パリ・ジュテーム」なんとか劇場でみれるといいですね。再上映もあるかもしれませんね。見て欲しい~。
投稿: betty | 2007年5月22日 (火) 22時48分
Bettyさん、お早うございます。こちらは
雨。これからますます降るらしいです。
“サンジャックへの道”のプログラムのお話、心配になったんだけど・・・私の持ってるのには“シネスイッチ銀座Vol.163”って刻印されてるんですよ。ってつまりシネスイッで上映したすべての映画のプログラムで
何番目かと言うことよね。もし札幌バージョンが違う仕様のプログラムだったらどうしようって思ったんですけど・・・。ヒントその1、カバーに注目です。以上、ご参考までに。
昨日、久しぶりに恵比寿ガーデンに行き、
有元葉子さん、プロデュースのお店(?)
に入り、ランチしました。そんなに高くないしおいしかったです!
投稿: ながこ | 2007年5月25日 (金) 08時55分