非・バランス~珠玉♪
「アベックモンマリ」と同様、やはり数年前に観たのだけど、今でもじんわり思い出す。
ミニシアターで非メジャー系の日本映画を堪能することが一時期オシャレともてはやされましたけどね、そんなことではなくて、ほんとうにおもしろいものが多かったんですよねえ。
「非・バランス」もそんななかの一本です。
ユーモアとペーソス、可笑しみとせつなさと痛みのバランスが絶妙なんです。
かててくわえて小日向文世さんが作り上げた“オカマのキクちゃん”のなんて複雑なオカマ演技(@@)
洋の東西あわせても、キクちゃんオカマ演技の素晴らしさはトップクラスですと断言しますわ。
キクちゃんみたいな友達ほしいなあ~と思わせてくれる愛嬌と優しさは絶品です~。
でも、小日向文世さんは最新作の「それでも僕はやってない」の裁判官役でみせる冷淡で計算高そうな人物像もよくはまる。
だからキクちゃんを、愛嬌と優しさと同時に、清濁併せ持つ複雑な人間として普遍的な存在感を、痛みを伴いながら演じることができたんでしょうねえ。
心のベクトルはプラスにもマイナスにも向いている。
そこでかろうじてバランスをとっているのよね。
そのバランスを必死にとってるのは中学生のチアキも同じ。
チアキは小学校のときはいじめられて過ごし、中学生になったら自分の外に壁をたて、「クールに生きる、友達を作らない」ときめて生きている。
チアキの毎日の日課は、自分をいじめた子に無言電話をかけること。
暗いのだ。
そんなチアキが伝説の、なんでも願いをかなえてくれるという“みどりのおばさん”と間違えてしまったことでオカマのきくちゃんと出会う。
友達をつくらない、ときめてクールを装うチアキがほんとうは寂しくて誰かに甘えたかったのね。
チアキとキクちゃんのひと夏の交流が始まる。
海辺で遊び、オカマバーで歌い、自転車に乗り、そして・・・・
大人には大人の事情があり、こどもにはこどもの事情がある。
チアキはキクちゃんの明るさと前向きさと優しさに救われ始める。
なにかがチアキのなかで変化していく、
しかし、キクちゃんには苦しい悲しいことがあったのだ。
チアキとキクちゃんの、柔らかな心がせつなく可愛らしく心にしみるのね~
オカマのキクちゃんを小日向文世が最高の存在感で、生きていくやるせなさやせつなさを隠して、繊細な愛嬌で演じれば、チアキの派谷恵美は少女期限定の一瞬の揺らぎやきらめきを体現してみせる。
胸きゅんと繊細に心が満ち、それが溢れるとき、ひとつの季節が終わり、少女は大人への階段をまたひとつ上っていく。。。。やっぱりこの映画のDVD、今からでも買おうかな
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コメント
思い出しちゃいましたよbettyさん。
キクちゃん最高でしたね!
小日向さんうまかったですね~ぴったりでした。普通に年をとっていったオカマの悲哀もひきずって懸命に明るくふるまっているけなげなオカマ道に感動しました。
また観たくなりましたわん。
投稿: Mire | 2007年2月20日 (火) 09時34分
Mirあすeさん
この記事を書いてから私もまた見たくなりまして、けっきょく買いました。
明日届くかな。
過去のものでよかったものを思い出して書くたび、ソフトを買ってしまうっていったい私・・(^^;)
投稿: betty | 2007年2月21日 (水) 19時59分
感動以上に、心がざわついています。
今イジメに遭って辛い毎日を過ごしてる子ども達も、ぜひ観て欲しいと思いましたよ。
とにかく「あんなヤツらの為に、自分が死ぬなんてバカらしい」
この言葉だけでも、心に届けばと思いました。
う~ん、これはまさに珠玉です!
投稿: ちゃろ | 2007年3月 9日 (金) 16時51分
ちゃろさん
子供たち、いじめに屈しないでほしいですよね。いじめって陰湿ですよね。
でも最近は大人のなかにもいじめが蔓延してきてるらしいですよね。
大人なのにそんなことしたらバカだ、という自制心や自省心が希薄になってるのかしら。
投稿: betty | 2007年3月 9日 (金) 17時04分