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2007年1月26日 (金)

ディパーテッド~「インファナルアフェア」の素晴らしさを再確認

Inf1 「ディパーテッド」、私これダメだったわ~。

オリジナルの「インファナル・アフェア」と比べるつもりは全然なかったんですけどねえ。

「ディパーテッド」からは「男の色気」と「匂い」が感じられなかったっのががっかりの元かな。

裏社会や警察のドラマからは「男の色気」と「匂い」を感じさせてもらいたいものだから。

この物語の騙し絵のような人間関係と筋の妙に関しては、どんなに頑張っても二番煎じなわけだから初めからそっちのほうは期待してないのよね

期待したのはアイルランド移民とイタリア移民の問題がどう描かれてるか、それぞれがそれぞれの匂いをどう放つか、配役たちの化学作用が醸す匂いや空気というものなんだけど。。

ところがその部分が話が進むにつれいつのまにか消えてしまったり、ぺらっと薄い陰影、映像だったりと、なんだかなあ~。

そんなわけで、「ディパーテッド」のどこのひとつとってもオリジナルには及ばないなあと思ってしまうのです。

だからここでは「ディパーテッド」を見た事でいっそうはっきりとしてきた「インファナルアフェア」の素晴らしさを並べてみようかしら。

「インファナル・アフェア」、まず物語の骨格が良いんですよねえ~それでハリウッドが即、飛びついたわけだけど。

人間関係はかなり錯綜してるのに脇のひとりひとりまできめ細かく描かれてるんですよねえ。

「ディパーテッド」のほうは登場人物を減らしているにもかかわらず出来事を追っていくだけでいっぱいいっぱいの感じをうけちゃいました。

リメイク急ぎすぎたんじゃないでしょうか、練れてない感じ。

Affair1 「インファナル・アフェア」を観たときはほんとびっくりでしたよね~

どえらいもんが香港から出てきちゃったなあ~と思いましたもんね。

しかしそれだけじゃないんですよね、「インファナルアフェア」の素晴らしさは。

「インファナルアフェア」には空気感にまとわりつくアジアの湿り気、トニー・レオンとアンディ・ラウの大人の色気、寡黙な渋さ、脇役たちの粒立ての光かた、情感をくすぐる音楽、クリストファー・ドイルの撮影のスタイリッシュさ、等々、どこをとっても魅力溢れ吸い込まれ酔わされますでしょう。

Infernalaffairs

そんな「インファナル・アフェア」との差異の付け方が、「ディパーテッド」ではがちゃがちゃとうるさくわめく台詞とハードでクールにしたつもりの粗っぽさではあまりにも酔えないでございます。。

ディカプリオのキャラが繊細っていちいち台詞で説明すんのもどっちらけ~。

オリジナル香港版のトニーレオンはその立ち姿だけで疲れて孤独な男の哀しみを完璧に表現してますもね。

繊細なキャラは演技や脚本や演出で見せなきゃね~。台詞で言わせちゃ野暮よ。

トニー・レオンとアンディー・ラウ・・・大人の色気と繊細と演技力。

レオナルド・ディカプリオとマット・デイモン・・・お子ちゃま(ごめんなさい^^;)

とはいえアメリカ人は「インファナル・アフェア」なーんていう香港映画を観た人はほとんどいないから、「ディパーテッド」でじゅうぶん驚いてるでしょう。

でもって「ディパーテッド」アカデミー賞作品賞候補。

勝手にやってくださいな~

んんんそれにしても「インファナル・アフェア」、これを観ないで「ディパーテッド」だけ観てるのもったいないです。

ということでか東京で「ディパーテッド」公開記念の、「インファナル・アフェア」凱旋上映会というのをやってるんですね。

ぜひぜひこちらをご覧くださいませ。「インファナルアフェアⅠ」、必見です。

上映会上等はこちらに出てますよ、押し売りでした~(スイマセン)。

http://www.infernal.jp/news/index.shtml

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コメント

bettyさん、こんにちは。
私もオリジナルの「インファナルアフェア」にやられたので、敢えてこの作品見に行ってません。
ハリウッド版のふたりがお小ちゃま、というのは見なくても何となく想像できます~。
私はトニー・レオンの男の哀愁にガツーンをハートをぶち抜かれてしまいましたもの~。
まさかハリウッドはパート2を作る気では?と心配な今日この頃です。

投稿: ガラリーナ | 2007年2月 1日 (木) 00時01分

ガラリーナさん
>まさかハリウッドはパート2を作る気では?と心配な今日この頃です。<

ぎょぎょっ、じゅうぶんありえる話ですよねえ~、今まで思いもしなかったけど・・、近頃のハリウッドのネタ切れ傾向を思うと。。
パート2・・わなわな。

>「インファナルアフェア」にやられたので、敢えてこの作品見に行ってません。<

それが正解ですねえ~。
私はアイルランド系の人種問題、ということを新聞でちらっと目にしてしまい、それが気になって気になって、行ってしまったんでした。その結果がこれ。ぎゃふーん(^^;)

投稿: betty | 2007年2月 1日 (木) 01時53分

トラックバックありがとうございました。

マーティン・スコセッシって、近年は“大作”ばかり撮ってますが、なんか柄に合わないと思っているのは私だけでしょうか。

ここらでメジャー路線に背を向けて、昔のような切れ味鋭い野心作をモノにしてほしいと思います。

それにしても、この映画、言葉遣いがすっごく汚いというか、たぶん3秒に一回は“fu×k”というフレーズが出てましたな。そのあたりもちょっと引きました(^^;)。

それでは、今後とも宜しくお願いします。

投稿: 元・副会長 | 2007年2月 1日 (木) 22時12分

こんにちわ、TB有り難うございました。
こちらからも貼らせていただいたんですが、間違って違うのをTBしてしまいました。ごめんなさいm(_ _)m
該当しないものを削除してくださいませ。
ところで私も断然オリジナル派です。
レオ版見終わったその夜、すぐに自宅でインファナル・アフェアのDVDを見直しました。
やっぱりトニーとアンディがいいですね。
個人的にはアンソニー・ウォンも大好きです。

投稿: Boh | 2007年2月 1日 (木) 23時23分

>元・副会長さん
>メジャー路線に背を向けて、昔のような切れ味鋭い野心作をモノにしてほしいと思います。<

同感です!なんか「切れ」も「味」もあまり感じられず、スコセッシ監督っていつからこんなんだったっけなあ~と思ってしまいました。
これからもどうぞよろしくお願いします♪


>Bohさん
>レオ版見終わったその夜、すぐに自宅でインファナル・アフェアのDVDを見直しました。<

その気持ちよーくわかります。私もとっても「インファナルアフェア」が観たくなりましたよお~。
アンソニー・ウォン、私も大好きです!
これからもどうぞよろしくお願いします♪

投稿: betty | 2007年2月 2日 (金) 00時19分

こんばんわ!

shit_headです!

やっぱり女性にはリメイク版は、評判最悪みたいですねー。

8割方で、どこの記事でも「ディパーテッド」は「ウ○コ」という意見で一致されてますよ。

残念です。

僕は頭が悪いので、スコセッシ版を絶賛してます。(殺して。笑)

僕の味方は少数です。まるでマイノリティの中のマイノリティみたいな気分ですよ。

いちおうこっちの感想も覗いてみてくださいまし。

バカ丸出しで独善的でクダラネーけど。(ほんと殺して。笑)

いやいや、「インファナル・アフェア」はちゃんと観たんですよ。(汗)

DVDも買ったし。しかも2枚組みの豪華版を!

オリジナルは傑作でしたよ。トニー・レオンがステキすぎでした。あと、アンソニー・ウォンね。たまらんのよ。渋くて!落っこちるシーンなんて涙なしには観れんよ!

ただ、アンディ・ラウを最後にぶっ殺してほしかった。(爆)

で、「ディパーテッド」なんですけど、僕からみると、とんでもなぇ傑作だなぁって思ったんですよ。

bettyさんが仰ってるようなオリジナルの良さですか、そういうのを大事にしようなんて気はスコセッシにはさらさらないわけですよ。

「ギャング・オブ・ニューヨーク」「グッドフェローズ」の野獣センスが爆発してしまったと。

血、血、血。暴力の嵐ですよ!(コーフン気味)

もうたまらんですよ!(もうダメだ・・・抑制が効かない。)

ディカプーが狂って殴る!殴る!で、デイモンは人間の皮かぶった悪魔っぷりだし、ニコルソンはいっつもの感じでアブナイし、ウォルバーグは無意味に存在感ありすぎるし、アンソニー・アンダーソンは無駄に出てきて雑に処理されるし、でshit_head悶絶ですよ!

ラストは後味スッキリでした。さすが分かりやすいな、アメリカ人!

ハリウッドでは昨今リメイクが流行ってますが(それだけネタがないんだな)、「ディパーテッド」はリメイク作としてはかなりいい出来だと思います。

オリジナルの世界観を完全にぶっ壊してしまったという意味で、これだけ意義のあるリメイクはないんでないかと妙に感動しましたよ。

投稿: shit_head | 2007年2月 6日 (火) 18時28分

Shit-headさん
わかる!Shit-headさんの感想もなるほど~って思いましたよお。
たしかに、ある意味、潔いリメイクなんですよねえ~。
マット・デイモンに関してはもー、全部言い当ててますもん!
shit -headさんの文章はいっそう気持ちがいいですよ。
うん、すごくわかります。
リメイクという括りがなかったら、私も「ディパーテッド」けっこう好きだと思うの。
ヤクザもの、キレまくった映画も好きだから。
でも、リメイクってなるとどうしてもトニーとアンソニー・ウォンに操を捧げちゃうんですわ(^^;)
俳優として香港のほうをエコヒイキ。。。はい、えこひいきです。

投稿: betty | 2007年2月 6日 (火) 19時31分

こんにちわ~~

私も色々な意味でガックリしました。
オリジナルとリメイクは別物として考えなきゃいけないなーとは思うんだけど、
やっぱりオリジナルのファントしては悲しいですよね。
美味しい料理をぐちゃぐちゃにされた感じです・・・
オリジナルの持つ人間ドラマみたいなのをもっと期待してたんですけど、
HW版はちょっと?いや全然違ったみたいですね。(苦笑)

投稿: Chocolate | 2007年2月 9日 (金) 10時24分

>Chocolateさん
人間ドラマ期待するとあれっ?!ですよね|~。かなり唖然としちゃいました。

投稿: betty | 2007年2月10日 (土) 12時53分

実は、「ディパーテッド」観ようか、どうしようか、これはこれで面白いかな、でもげんなりするかしら などとぐだぐだ考え中でした。映画観てがっくり来るほど後味の悪いものはありませんからね。というのも私も「インファナル・アフェア」はⅠ・Ⅱ・ⅢDVD買うほど気に入っている作品なものですから。
やはり観ないでおきます。そのうちテレビ放映されることでしょう。
きっと同じスコセッシ監督作品でも本作より「グッド・フェローズ」の方が登場する人物たちは生き生きと描かれているのではないでしょうかしらね。どうも大作ものになってからのスコセッシ作品は私の心に訴えてきません。初期の「グッド・フェローズ」「ミーン・ストリート」「タクシードライバー」「都会のアリス」どれをとっても登場人物が生き生きと描かれていたんですが…役者もハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロなどなどみんな色気と個性ある役者ぞろい。何よりもハングリーな凄みすら感じました。マット・デイモンもディカプリオもきっと彼らはとてもいい子なんでしょうね。でもそれが見る側にグサッと切り込んでくる凄みに欠けるのかもしれませんね。
追記)先日「傷ついた男」取り急ぎで送ったため確認しなかったら入力ミスのままでした(ごめんなさい)で、今回は確認しましたが、なにせ仕事の合間にこそこそとやっていますので入力ミスありましたらご容赦くださいね。

投稿: 怜 | 2007年2月15日 (木) 11時19分

>怜さん
私もかつてのスコセッシが好きですわ。
「グッドフェローズ」あたりまではほんとうに人間に迫るものでしたよね。
ここ数年は映画館行くほどには食指がのびません。
でもついつい見ちゃったんですよねえ。この映画。
先日教えていただいた本が届きましたよ~。
バタバタしててまだ読んでませんがすごく楽しみです♪

投稿: betty | 2007年2月15日 (木) 12時11分

エルヴェ・ギベールに早速の反応嬉しいです。
きっと、多分、恐らく彼にはまると思います…。
エイズになってかなり病状が悪化してからのエッセイ「サイトメガロウィルス」も読んでみてください。
「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポーとエルヴェ・ギベールの風貌かなり重なりますよ。
(かなりの美しい男性ですから)楽しんでください。

投稿: 怜 | 2007年2月15日 (木) 15時23分

エルヴェ・ギエール、まだ封も開けてなかったのですが、今あわてて開けてみました。
2冊買ったからです。それがなんだったかと・・(^^;)
あ、「赤い帽子の男」もです。
帯がされてて、それによると、死の直後に発表された長編とのこと。
それから、これらの本を買ったのは中古を買うならここ、ときめてる良心的な書店なのですが、今回、一枚の写真を同封してくれました。
素敵な写真なのですが、これ、エルヴェ・ギエールなのかな。。

投稿: betty | 2007年2月16日 (金) 12時55分

はじめまして!
私も「インファナル・アフェア」が大好きなので、ハリウッドのリメイク版は残念でした。
最近のハリウッド映画は、リメイクや続き物が多くて、もうオリジナルを作る力もないのかな、と思ってしまいます。
「インファナル・アフェア」では、トニーレオンがかっこよくて、しびれました。
私も彼のような男になりたいと思って、しばらくヒゲを生やしてましたよ。全然似合わなかったですが(笑)
私のブログでも映画レビューしてますので、よかったら遊びに来てください(^o^)/

投稿: カルパッチョ森本 | 2007年9月28日 (金) 12時13分

カルパッチョ森本さん
コメントありがとうございます。
カルパッチョ森本さんは柔道をおやりになってたんですね。
今、ブログを見させていただきました。
あとでまたじっくり読みたいと思います。
「惑星ソラリス」の記事をみて、見逃していたことを後悔しました。それに「のようなもの」も。
是非観てみます。観たらコメントしにいきたいと思います。
そうそう、アメリカ映画はリメイクに良い映画を探し回ってるようで、昔のように良いオリジナル脚本を生み出すパワーが枯渇してきてるのかなって思ってしまいますね。
香港映画、最近また元気で嬉しいですね!

投稿: betty | 2007年9月28日 (金) 12時21分

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