屋根裏の散歩者~裏マイベストを考えてみよっかな
表向きマイ・ベストに生涯入ることなないけど、じつはすごく面白い、裏マイ・ベストというのがあるなあ~。
裏マイ・ベストは裏だから、こっそりと、わかってくれそうな人を選んでそっと呟く。
これぞ裏マイベストなお楽しみ。
とはいえ、映画ファンにもはっきりいってなんでもありで、タブーがなくなりつつあるこの頃のこと。。。
たまにはおおっぴらにしちゃいたい。マイ・ベスト・裏作品。
そのひとつが江戸川乱歩原作、実相寺昭雄監督の「屋根裏の散歩者」なの~。
江戸川乱歩の原作の主人公、今の時代であっても、さらに一歩先行く存在感には目をみはってしまうのね。
今で言えば、この主人公、まるで引きこもり&オタク。いや、ニート。
定職にもつかない主人公郷田三郎、ある日、下宿屋の自分の部屋の天井に天井裏への入り口を見つける。
屋根裏を徘徊するようになる郷田。夜な夜な屋根裏にある節穴から各部屋を覗き見する。
お嬢様もいれば、妾もいる。その妾を縛って痴態を絵に描く弁護士や、他の部屋に盗みに入る女もいる。
屋根裏からは、表の顔とは異なるもうひとつの顔が見えてくる。
郷田はありあまる時間を武器に、あるひとつの殺人を思いつく。
しかし、その下宿の一回には探偵、明智小五郎が住んでいた。
郷田の犯罪を、明智は暴けるのか?
この映画、なんてたって住人たちひとりひとりの裏の顔、いや、真実の顔がいい。
とってもエロティック。
隠微でいやらしい。だけど不思議に保たれる品格・・・、江戸川作品を映画化したものは多いけど、この映画はそのなかでも傑出してると思うの。
なぜなら、うんとエロティックでありながら品格を損なってないから。
【節穴】という言葉のもつエロティシズムが【覗く】という言葉にあわさって、エロス大図鑑の様相を呈しつつも、郷田役の三上博史の潔癖っぽさが映画自体の貞操帯の役割をしているように思えるの。
皆がとっても観念的で、演劇青年よろしく初々漂うのねえ~、
私が観た「屋根裏の散歩者」は郷田役;三上ヴァージョン。1992年。
明智小五郎役の嶋田久作も好演してます。
そうそう、このビデオには【インターナショナル版】と【完全版】があるのね。
私が観たのはインターナショナル版。なんでも【完全版】より3分間ほど本編が長いそうなの。
そして今、1970年の「屋根裏の散歩者」も存在します。
キャストは宮下順子と石橋蓮司、心理演技に過不足なしな感じ、日活ロマンポルノな傑作映画、ぜひぜひゲットしてみたいわ。
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コメント
主人公の名前なんて、見終わったすぐでも多分記憶になかったような・・・
でも三上博の演技は印象的でしたねえ。適度にいやらしいというか、日本的いやらしさというか。隠微な感じ。私にはエロティックと言う言葉より、「いやらしい」と言う言葉のほうがぴったりな映画でした。なかなか大人な映画でしたね
投稿: taba | 2006年11月14日 (火) 21時05分
この映画、ほんと隠微ですよね。ねっとりと纏わりつくような空気感とか気に入ってます。いやらしいよねえ~。
投稿: betty | 2006年11月15日 (水) 21時47分
いや~いやらしかったぁ~。
確かに汗っぽくねっとりと纏わりつくような、そんな空気を醸して
いましたねぇ。
いいわぁ~この映画!
投稿: ちゃろ | 2007年2月21日 (水) 18時36分
いや~~~ちゃおろさん(^^)v
投稿: betty | 2007年2月21日 (水) 19時56分