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2006年9月24日 (日)

ゆれる

Yureru西川美和監督作「ゆれる」、面白かったですう。素晴らしい。

師匠の是枝監督をもしかして超えた。。?!

お兄ちゃん役の香川照之さんには邦画洋画あわせての、本年度マイベスト・主演男優賞をさしあげたい!

兄弟の愛憎と葛藤がすごい吸引力で画面から目を離せなくなりますね~。

兄弟・・・他人じゃないから。

他人じゃないからよけい愛も憎しみもたちが悪いのね。

兄弟にとってはもはやYureru77年前のあの出来事の真実を問うのは意味がないのでしょうね。

たぶん、裁判では弟も兄も真実しか語ってないと思う。

真実の見え方は、見る側の心のフィルターによってころころ変わってしまうのよね。

ゆれるんだよ。

あの橋みたいにさ。

難しいですね、兄弟の心は、兄弟という関係だからひきうけねばならないいろんなことが。

血縁のなかの真実と、他人の真実は違うしね。

人はなにかかにかの幻を抱えて生きてるんだものね。

論理で裁く裁判に限界があるのは、【ゆれる人の心】の真実を正確に裁くことはできないということなんじゃないかしら。

それって、決定的な司法の限界、司法の非人間性ともいえるかな。難しいなあ。

そうそう、ひとつだけ気になるわ。

お兄ちゃんはバスに乗っただろうか?乗らなかっただろうか?

・・・。

「ゆれる」には、そうなんだよねえ~そんな感じだよ~ぉ、とツボをくすぐられる表現がそこここに見られるの。

監督の人間洞察がとっても鋭いのね。

例えば真木よう子が香川照之を生理的にイヤだと思うアノ感じとか、

香川照之とオダギリジョーの互いに遠慮がちな妬み嫉み僻み優越などのアノ感じとか。

田舎の町と家に潜む閉塞感のアノ感じとか、

あの感じ、としか表現できないぐらい見事に表現されるリアルな【アノ感じ】なの

しかもそれを法廷ドラマとしても論理的な構築ぶり。

かといって情緒や日本映画の侘び寂びも忘れないバランス感覚。

監督、立派。まだ若いのにね(@@)。

オダギリジョー、だいぶいい俳優になってきましたね~。

黒沢清監督の「アカルイミライ」のときはDVDに収録されてるメイキング映像を見ると、自然な演技が出来なくて、黒沢監督から何度もやり直しって。

そのときオダジョーは共演の浅野忠信から自然な演技とはこういうことかというのを盗みましたよね(「アカルイミライ」のメイキング映像から感じる)。

オダギリジョーはそこで素晴らしい勉強をして、映画における自然な演技に目ざめたらしい。(そのことはその後のインタビューなどでよく言ってる)。

そしてとうとう「ゆれる」で、オダギリジョーかなりいいぞ~。

香川照之さんはもーすごいっ。毛穴までキャラがびっしり。

真木よう子、いいねいいね~。もっと見たかったわ。ちょびっと出ても存在感が光陰のごとく焼きつく。

脇のどの人も見ごたえがありでした~。

本年度マイベストワン候補の一本をいまのところ「マッチポイント」と「ゆれる」でしのぎを削ってます。西川美和監督すご~い。

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コメント

こんばんわ。

私この監督好きなんですよー。
前作の「蛇イチゴ」もすごく好き。
未見でしたらお薦めしまーす。

「ゆれる」傑作ですよね~
私も見終わった後席から立ち上がれませんでした。
それぐらいの衝撃を受けました。

そしてラストシーンでの解釈ですが、
私はお兄ちゃんは戻ってこないと思います。
笑ってたけど、戻ってこないと思います。
まぁこれはあくまでも私個人の主観ですけどね~

投稿: Chocolate | 2006年9月26日 (火) 23時01分

乗って欲しくないような気がするんですが、乗ったでしょうね。そのほうが逆に兄弟のつながりは深くなるんじゃないかと思います。
 私はこの映画を多分素直な気持ちで見れていません。でもオダギリジョーは気になる役者の一人になり、「ビッグリバー」ってのが見たかったんですけど、もう終わってしまったかな?

投稿: taba | 2006年9月27日 (水) 16時56分

Chocolateさん tabaさん
そうっか~やっぱり乗らなかったですか。
そうかあ~。。。
あのラスト、見事ですよね。いや、そこに至るまでの過程が見事だから、観終わってからも気になるんですよね。いい映画でしたねえ。

投稿: betty | 2006年9月28日 (木) 17時46分

最後ネ。どうなったんでしょう・・・。
映画を観終わった後では、お兄さんはバスに乗ったように思ったんだけど、今思うとバスに乗らなかったんじゃないかと思うの。
7年の時が兄の心を、母親の形見の7ミリが弟の心を融和させたんじゃないかと・・・。
う~ん、奥が深い映画だわぁ。

投稿: ちゃろ | 2006年9月29日 (金) 17時33分

ちゃろさん、
バスに乗らなかったような気がしてくるのは私もいっしょ。
はじめは乗らなかったと思ったのはわかりやすい願望を抱いてしまったからかな。
伏線が自然にはられてて、破綻のない脚本でしたよね~。

投稿: betty | 2006年10月 1日 (日) 21時06分

こんにちは
いつも楽しく拝見させていただいております。
ゆれる 早くみたいです。香川君がどんなんか もうわくわくです。
おすぎさんは オダギリ君をほめておりましたが 私は香川君が気になります。
いつか このシネキッチュで「哀しみのラストダンス」を取り上げてください。
蛇足ですが 「私が愛した少女」を永遠と探しておりますが なかなかみつかりません。
可ほどにレアものなのでしょうか?

投稿: あるびん | 2006年10月 6日 (金) 04時20分

あるびんさん
はじめまして。
「哀しみのラストダンス」観ましたみました。!!!!
でも見直さないとここで記事に書くのはなかなか難しいですうう。
見直さねば!
レンタル屋に行かねば!!←はりきってしまう私(^^;)

うううう、いいですよねえ。暗いし悲しいけど。見直してぜひここにのせたいです。
マイケル・ビーン、あの頃、人気がありましたよね。今もあるかしら?
はじめて観たのが「ターミネーター」だったんですが、マッチョなシュワちゃんと対峙するとなんかあやしかったです(こら)
思い出して興奮してきましたよ~。

あの頃は「ほー」と受け流したのですが。
いまやだいぶその方の鑑賞眼も鍛えられてるので、ちがった意味でも深く考えられそうな気がします。
そっちのほうに張られていた伏線にも今ならもっと敏感になれる様な気がします。

「私が愛した少女」、札幌くんだりのレンタル店にもあるのでどうでしょう?ないでしょうか?
オークションにも出てるかも。。

投稿: betty | 2006年10月 6日 (金) 10時12分

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