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2006年7月24日 (月)

やわらかい生活

5528poster_1  (札幌シアターキノにて)

荒井晴彦の脚本、廣木隆一監督、主演が寺島しのぶ、といえば「ヴァイブレータ」の御三方。

「ヴァイブレータ」は心身症の30代はじめのルポライターの女性が車に乗せてもらった男との関係を深めていくロードムービーだった。

心身の底の蓋をすこしずつ開けてゆくと同時に、その繊細な心の襞を桃の皮のようにそっと優しく撫でる男の優しさがぐっときた。

となると「やわらない生活」も見逃せないでしょう。

だって「やわらかい生活」、男優がとっても魅力的なめんめん。

「ヴァイブレータ」でも私にとってはヒロイン寺島しのぶより相手役の大森南朋のほうがずきーんとくるものだったのね。

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←「やわらかい生活」で豊川が買って来た金魚に名前をつける「うどん」と「ソバ」と。

「ヴェイブレータ」では母と娘の関係に根がある心身症だったヒロイン。

「やわらかい生活」のほうは躁鬱病だって。

現代女性の孤独や闇を精神科がらみで安易に説明つけるのってどーも好きになれない。

映画の裏にいるオジサンたちのオジサンくささを感じてしまって・・・。

ただし躁鬱病だから躁状態のときのヒロインは予測のつかない行動をみせてくれて映画としておもしろい。

そしてヒロインと出会う男たちがとっても良いのですう~~。

変態的な行為で結ばれてる田口トモロヲ。うつ病のサイトで結ばれてる妻夫木聡、大学時代の友人の松岡俊介、そして初体験の相手でいとこの豊川悦史。

どの男も、心を病んでしまったヒロインよりも繊細な感じの人たちばかりでね。

決して彼女の心の奥にずかずかと土足で入ってくることはないのね。

それがいまどき男子の優しさなのか頼りなさなのか・・・

優しい、あくまでも優しい。

かつて優しさの世代といわれた現在40歳の豊川演じる男には尾崎豊の歌がぴったりというのかどうか、劇中で尾崎豊の「I Love You」と「ダンスホール」が使われて豊川自からも歌って効果的だったわ。

ヒロインの寺島しのぶはバリバリキャリアウーマンだったのに両親と友人の死のあと落ち込み、それが躁鬱病の引き金になったのか・・?

躁状態のときは出会い系サイトで知り合った男と変態的な性関係を結んだり、お酒を飲んで歌って、引越しして、ホームページを頻繁に更新する。

それが一転鬱状態になると、カーテンをしめきって部屋にこもり、なにひとつやる気も食欲もわかず薬漬けとなってしまう。

そんな尋常ではない彼女の世話をやくのが、妻と別居し事業も失敗して出てきたいとこ(豊川)。

一流大學を出て一流企業に就職がきまった頃の彼女は、主婦業にも、女であることに甘んじている程度のOLにも怒っていたらしい。

そころが、大切な人々と死別し、病気になり仕事もやめて、彼女はエリートの座から下り、エリートでもなんでもないさまざまな男たちの人生と肌にも触れ、人生観が変容してきたのではないかしら?

挫折したり落ち込んではじめてなにか大切なものに思い至ること・・・ってあるでしょう?

キャリアや一流を失ったかわりに、もっと昔、そう子どもの頃に失ってしまった大切なものを取り戻すかもしれないということもあるでしょう?

男たちがつぎつぎと個性的でユニークな存在感を放ち、とっても面白かった。

でもこのての映画で126分とはちゅっと長かったかな。110分でまとめてもよかったかもね。

そこがちょっとだけ惜しまれたわ。概していい映画でした~。

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コメント

こんにちは。TB&コメントありがとうございました。
この映画、私の地元ではまだ公開されてないのですが
見たいと思ってます♪
ところでポール・ベタニーがお好きなんですね!
私も彼の出演作見たくて探してるんですけど
なかなかレンタル屋にないみたいで…。
「キス☆キス~」とか見てみた~い!

投稿: mitamanma | 2006年7月26日 (水) 00時26分

>mitamanmaさん
ポール・ベタニーの作品でどこのレンタル屋にも間違いなく入ってると思われるのは「マスターアンドコマンダー」「ウィンブルドン」「ロック・ユー」「ビューティフルマインド」かな。
これらは絶対にあると思います~
ぜひお店で聞いてみてください。ポール、いいですよ~☆

投稿: betty | 2006年7月26日 (水) 17時49分

こんばんは。
これは邦画の中ではかなり好みのタイプだったんですが、私も同じく、病気設定なところが好きじゃないなと思いました。トヨエツの歌う尾崎はよかったです。「ダンス・ホール」なところがよいな。

投稿: かえる | 2006年7月27日 (木) 01時59分

かえるさん
「ダンスホール」よかったねえ~、しかもフルコーラス歌いきってましたよね。
「ダンスホール」でよかった~。
あれが「忘れな草」ならトヨエツのキャラ、全然別物なキャラになったでしょうね(笑)

投稿: betty | 2006年7月27日 (木) 22時52分

面白かったですよー。妻夫木くんのチンピラ役がぜんぜんチンピラに見えなかったー。可愛かったなあー。ヤクザのコスプレみたい(笑)ほんとうにはヤクザじゃないんですよね?
現代女性の役を寺島しのぶがやるとすこしダサくみえ、そこがかえってリアル感を増すのかな。これが綺麗すぎたらすっごく嫌味な映画になってしまいますよねー。

投稿: ポテコ | 2006年8月 1日 (火) 09時30分

ポテコさん
うん、妻夫木くん、ヤクザじゃないと私も思ったわ。可愛いよね~~。

投稿: betty | 2006年8月 2日 (水) 11時09分

こんばんわ~。
遅いTBさせていただきます。
男に髪を洗ってもらうなんざ、想像しただけでクラクラする私です。それも豊川さんなんて~(ただのバカ・笑)

妻夫木くんみたいなチンピラって、案外本当にいるらしいです。
まあ、ネットの世界はなんでもアリですけど。
おっと、痴漢は品が良くても勘弁。

投稿: もじもじ猫 | 2006年8月12日 (土) 22時44分

もじもじ猫さん
>男に髪を洗ってもらうなんざ、想像しただけでクラクラする私です。それも豊川さんなんて~(ただのバカ・笑)<

あのシーンで、私、じつはもじもじ猫さんを思い出していたんですよ~。
女の髪を洗ってるこの場面をみたらどんな反応するかなあ~(^^)って。
クラクラしましたか~。

男の人のほうが力持ちなので頭ゴシゴシ、気持ちいいと思います。
いつも美容室でシャンプーのときに「気持ち悪いところありますか」とか聞かれるんだけど、本当のことが言えないのよね。
「もっとゴシゴシ強く洗ってくれーーーーっ」と心のなかでわめいております。

投稿: betty | 2006年8月13日 (日) 22時09分

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