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2006年6月16日 (金)

デュラス・愛の最終章

Duras マルグリット・デュラスが自分の少女時代を重ねて書いた小説「愛人ラ・マン」の映画化作品のことはこちらで話題にしましたが・・・。

「愛人ラ・マン」が作家デュラスの女としての原点としたら、この映画「デュラス~愛の最終章」は作家デュラスの終着点といってもいいかな。

82歳で亡くなるまでの晩年の16年間が描かれてます。

この映画の原作を書いたのはデュラスが死ぬまで共にいたヤン・アンドレア。

ヤン・アンドレアって38歳も年下なの。

Duras2 作家デュラスに心酔し、ファンレターを書き続けたヤンがある日、デュラスの家に誘われる。

いっしょに飲み食べ、語り合い・・・そしていっしょに暮らすようになる。

それがデュラス66歳、ヤンが28歳だっていうの。

16年後はデュラス82歳、ヤン44歳ですか。すごい。

映画の中でキスシーンはあるけど、ラブシーンや体を見せるシーンは台詞だけ。

「あなたに私の体をみせるわ」という台詞もあってね。

見せるなら早いうちがいいわよ、と思っていたのでほっとしたわ~

だって一日遅くなるほど、お肌の老化もすすむでしょう?

体は見せたけどその後のことはあったのかなかったのか・・・??映画では不明。

熟達した知的な作家の知識にはとおてい及ばないヤンは、デュラスから「バカ」だの「零点小僧」だの「無知」だのいわれて、それでも離れない。

デュラスと喋ることはワクワクするような発見の連続で、夢みたいかもしれない。

愛の話はどこまでも深く汲めども尽きない泉のようなものでしょう。

それにしてもこの二人、男女のよくある年齢差を越えた愛とはちょっとちがうんじゃないかしら?

映画にはいっさい描かれてないんだけど、ヤンは同性愛者だそうなの。

そうなると二人の関係は、肉体的欲望を伴う男女の恋愛とはちょっとちがうでしょう?

デュラスはある日、彼に言うの。

「あなたはすぐ書きなさい、あなたにぴったりのテーマがあるわ。それは私よ。私のことを書きなさい」と。

そうしてヤンはデュラスのことを一生懸命書き始めるのね。

デュラスの台詞はすべてが深いの、

ヤンは作家デュラスにすごく心酔してたから、彼女が話す美しい言葉をすべて書き留めることができたんでしょうね。

含蓄のある詩的な言葉をジャンヌ・モローが口にするとさらに説得力がますのね。

ジャンヌ・モロー・・・表情豊かでときどき少女のような、童女のような笑顔を見せる。

女の素敵な年のとり方のお手本にはちがいない。

先日「愛人ラ・マン」を見直したばかりなので、この映画のなかでいちばん「おっ」と思ったところは、デュラスが次兄のことを語ったところかしら。

「愛人ラ・マン」では次兄役をメルビル・プポーが演じていてけっこう情なかったのね~。

弱弱しくて繊細そうなお兄ちゃんとデュラスは気があってたみたいで、二人でダンスを踊るシーンなんて兄と妹以上の雰囲気だったわ。

私は未見ですが「マルグリット・デュラスのアガタ」という映画があるのね。

それはデュラスが愛してやまぬ次兄ピエールに捧げた作品とか。観てみたいわ~。

多くの愛人を愛し、82歳で死ぬまでそばに男をはべらせて、でもデュラスのなかにいつまでも片思いのように、純でい続けたのは次兄ピエールだけだったのかなあ~~なーんてちらっと思ってしまったわ。

そうであってほしいなあという願望かな。

まあまあ、兄のことはおいといてっと。

なににしても、38歳も年下のみかけも悪くない男の子が晩年を彩ってくれるとしたら、女冥利に尽きるってことかしら。

今からデュラスめざして恋愛小説でも書いてみますか?

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コメント

bettyさんなら凄いのが書けるんじゃないか。本気でそう思いますが・・・それを映画にする人もいりますよ。そして、賢くて大胆な役者もね。

投稿: taba | 2006年6月17日 (土) 07時06分

tabaさん
いや~冗談ですってば。
恋愛小説書いたらデュラスみたいに38歳年下の男の子からモテるかも~って。
考えたら私の38歳下って小学生(^^;)いくらなんでも・・(笑)

恋愛小説・・経験がたりませぬ。

投稿: betty | 2006年6月17日 (土) 16時38分

小説は想像でも書けますよ、きっと。経験は旦那様との経験で充分でしょ?

投稿: taba | 2006年6月17日 (土) 19時31分


とっても渋い映画でしたね。
ジャンヌ・モローがいいわあ。38歳の歳の差を越えられるという説得力が、彼女にはありますよね。他の人だと「ちょっと~」って思うかも・・・どうしたらこんなに素敵に歳を取れるんでしょうね?私みたいにサボりまくって楽することばかり考えてたんじゃ駄目でしょうねえ。
あんなにいいたいこといって、我儘言って、同年代に愛されてもくっそ~!って感じなのに、38歳年下とは・・・同じ人間に生まれてこの差は何処からくんのよ!

でも最後まで自分を諦めちゃいけませんってことかな?

投稿: taba | 2006年6月29日 (木) 15時06分

38歳はありえないですよね~。でも、あるんだ(@@)
だけど、肉体関係最後まであったと思います?そこが確信もてなくて。

投稿: betty | 2006年6月29日 (木) 19時10分

今読んでる本なんかは、もうシッチャカメッチャカ。わけがわからん。てことで肉体関係とは何ぞや、何処からを肉体関係というのか。日本人にしたら、キスだってもう半分肉体関係みたいなもんですよね。二人が裸で抱き合って精神的に満ち足りたと言うなら、それも肉体関係といえるし、そういう意味でなら絶対関係はあったと思いますが・・・西洋人て結構年齢いってても、夫婦でいちゃいちゃしてるから、もしかして・・・かな?

投稿: taba | 2006年6月30日 (金) 00時09分

最終的にいっちゃったかどうか?
て、どうでもいいか。
彼の彼女にたいする気持ちが、恋なのか尊敬なのか憧れなのかあいなのか?とわけることに意味はないですね。
とにかく38歳の差を越えて死ぬまでいっしょにいたということだもんね。

私の理想は誰れも看取られずにひとりで死にたい、死ぬ瞬間をみられたくない。というのがあって、家族にも今から言ってます。
だから彼女が彼に「ひとりで死なせて」というのすごく共感できましたわ。

投稿: betty | 2006年7月 1日 (土) 17時18分

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