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2006年2月12日 (日)

ジャーヘッド

ジャーヘッド-アメリカ海兵隊員の告白

「ジャーヘッド」

戦争の虚しさをずっしりと引きずって家路についたわ。

ジェイク・ギレンホールら若手俳優たちもとても演技は揃いね。二枚目は出てこない。

映し出されるのは湾岸戦争で中東の砂漠に派兵されたアメリカ海兵隊の日常なの、延々と。

訓練としごきとバカ騒ぎ。

「早く殺してみてー」「早く赤い飛沫をみてみてー」と思うのってどんなに異常なことでしょう。

でもその異常な心理状態に兵隊を追い込んでゆく教育、訓練を通しての洗脳。

そうよ、普通の神経じゃあ人殺しなんてできないでしょう。異常にならなきゃ。

訓練以外の時間は卑猥な言葉の応酬とバカ騒ぎで費やされる。

からっぽ・・・? そう、ほんとうに彼らの頭の中ってからっぽ?

海兵隊員をさす言葉“ジャーヘッド”、米軍で唯一海兵隊だけが坊主頭と決められているとか。その頭が“からっぽのジャー”に似てるからって。

まさにそれ、からっぽ。へたに真面目に考えたらやってられないか。

「生き残ること」「人を殺すこと」。

いつのまにか映画を観ながら虚しさに包まれる。

元海兵隊員個人が発した虚しさは、映画に「戦争の虚しさ」という普遍の杭を打ち込むことになる。

素っ裸のジェイクがアソコをサンタの赤い帽子で隠しただけのアホくさい格好で踊り狂う。虚しい・・・。

訓練でほふく前進の頭の上を本物の弾が飛んでいく。恐怖を消すためにだって。でも恐怖にとらわれた若者が一瞬心が壊れて立ち上がる、弾がヘルメットを貫通、即死。虚しい・・・。

その虚しさをとりあえず消すためにさらに馬鹿騒ぎ、卑猥な言葉の応酬・・・・えんえん、えんえん。

砂漠の照りつける太陽の熱に焼かれて“戦争の虚しさ”だけが結晶化する。

すごい映画ですわ~。

音楽がすごくいい~。戦闘シーンのカタルシスのかわりに音楽で高揚を煽るように。

その皮肉な落差もとても効果的だったな。

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英語の映画(さ~た行)」カテゴリの記事

コメント

bettyさん、私も見てきました。感想も拙ブログにアップしましたので、やっと感想を拝読できますわ。
ふむふむ。私の欠落部分を見事、埋めていただけたような。
ほんと虚しさの連続の映画でしたね。いったい何しに行ったのアンタたち、て感じです。

派遣前に立ち上がって撃たれちゃった兵士、本当に気の毒でした。防大には「殉職」した学生の遺影がずらーっと掲げてあると聞きますが、不慮の事故も多いのでしょうね。親御さんのお気持ちを考えると辛いです。

音楽もよかったですよね、トーマス・ニューマン。メンデス監督とずっと組んでいるのかな。
挿入歌もいろいろあったけど、冒頭に流れる♪Don't Worry,Be Happy。あのシーン(バスで軍に向かう)にぴったりで笑ってしまいました。

投稿: びあんこ | 2006年2月15日 (水) 19時28分

びあんこさん
防大にの学生も殉職してるんですか・・・。
ぜんぜん知らなかったですわ。学生なのにね。学生といっても自衛隊員だからか。
戦争の仕方を習うところだものね。危ないにきまってますよね。

音楽が印象的でしたねえ。
ハ~イ、冒頭の歌、印象的でした♪アッパラパーにならなきゃ行けない場所だってよくわかったわ~。

投稿: betty | 2006年2月18日 (土) 11時11分

はじめまして~♪
TBのURLが分からず、お返しが出来なくてすみません。
いろんな国の映画をご覧になっていらっしゃいますね~。
私もハリウッド系、ミニシアター系取り混ぜて見ていますので、また共通の映画の感想でやり取りできたらうれしいです。
「ジャーヘッド」はたくさんの戦争映画を見てきた者にとってはとても異質でした。
これが近代戦(中東における)なのだなと認識しました。
数年後には自らの内部のことを映画化できるアメリカという国はある意味凄いと思いました。

投稿: ミチ | 2006年7月12日 (水) 18時20分

ミチさん
コメントありがとうございました。
トラックバックのURL、そういえば、このブログを作り始めのころはTBがわからなくて受け付けない設定にしたんでした(忘れてました~すみません)
その後、TBを受け付けれるように設定を変えたのですが、それ以前のものはだめなんですね~そのことも知りませんでした。
ほんとにドジですみません。

>私もハリウッド系、ミニシアター系取り混ぜて見ていますので、また共通の映画の感想でやり取りできたらうれしいです<

こちらこそどうぞよろしくお願いします!
私も面白そうなものはどこの国というのはまったく関係なく食いついています(雑食なんです、笑)

>数年後には自らの内部のことを映画化できるアメリカという国はある意味凄いと思いました。<

すごいですよね!
私は時々、アメリカ映画の悪口を書いたりするのですが、でも、やはりアメリカ映画のもつ、誰もが共感しやすい良心とか正義って好きなんですよねえ。

(TBできないいくつかの初期の記事をTBできるようになおしますね~、教えてくださり重ね重ねかりがとうございます)

投稿: betty | 2006年7月12日 (水) 18時30分

こんばんは☆
初めまして!
バレエもご覧になるのですか?
私も少し夢中です。笑
ところで、随分前の記事にTBありがとうございました。こちらからは出来ないようなのでコメントのみで失礼します。
戦争のむなしさは現場の兵士達が多分一番感じているのでしょうね。
こういう戦争の描き方もあるんだ…と、目からうろこが落ちました。
関わった人間の人生観までからっぽにしてしまう戦争。いつになったら真の平和がくるんでしょうかね…

また遊びに参りますね♪

投稿: charlotte | 2006年7月12日 (水) 21時01分

今晩は☆
TB有難うございます。^^
こちらからもお返しさせていただこうと思ったのですが出来ないようなので、コメントのみで失礼します。
“戦争の虚しさ”…この一言に尽きるなぁ~と思いました。
今までの戦争映画とはまた違った視点で描かれていたのが新鮮というか衝撃でした。
頭を空にして挑んだ戦争がその後の人生に多大な影響を残していて。
上手く言えませんが(汗)ほんの数年前にテレビで見ていた頃は感じられなかったリアルさが映画にはあったような気がしました。
ではまたお邪魔いたします。^^

投稿: ルーピーQ | 2006年7月12日 (水) 22時21分

>charlotteさん
コメントありがとうございます。
TBではこの記事では設定外になってたみたいで煩わせて申し訳ありません。

>こういう戦争の描き方もあるんだ…と、目からうろこが落ちました。<

まったく同感です。
戦争映画で最前線を描くのがこんなふうになってしまう現代の戦争。それをあの砂漠の只中で体感させられたような気がしました。

>バレエもご覧になるのですか?
私も少し夢中です。笑<

バレエのお話もブログでかかれているのですか?
バレエ、いっぱい観たいのですがなにせ北海道在住なので公演数も限られてますし、生はめったに観られません。ボチボチ楽しんでいきたいなあと思ってます。
そちらのほうもよろしくお願いします♪

わたしも遊びに行かせていただきたいと思います☆

>ルーピーQ さん
TBの件ではお手間取らせてしまいごめんなさい。手違いでTBできない設定になってたようです。が、この記事以外はTBできると思うのでなにかありましたらまたよろしくお願いします(ぺこり)

>ほんの数年前にテレビで見ていた頃は感じられなかったリアルさが映画にはあったような気がしました。<

私も同感でした~。
だだっ広い砂漠のど真ん中で孤独と死の恐怖に巻かれていることの怖さに呆然としてしまいました。

またいらしてくださいませ。
私もまたお邪魔させていただきますので、今後もどうぞよろしくお願いします。


投稿: betty | 2006年7月12日 (水) 22時57分

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