2009年7月 8日 (水)

カクテル“三弦橋”のおはなし

Photo こちらのカクテル、「三弦橋」といいます。

といってもこれ、カクテルど素人の私が、8月12日と13日に札幌教育文化会館で上演されるお芝居「三弦橋まで」の脚本を書いたときに

タイトルロールでもある「三弦橋」というカクテルを適当なレシピを勝手に作り上げて台詞に書いた、机上のカクテルです。

いえ、机上のカクテルなはずでした。

ところが、拙い私のレシピの通りにちゃんと作ってくださったのです(感涙)

ちゃんと三層になっている!!

脚本通りに作ってくださったのは札幌全日空ホテル26階トップオブビューのフロアマネージャーの中野雅満さんとチーフバーテンダーの藤田響子さんです。

中野さん、藤田さん、ほんとうにありがとうございました~。

台本上ではこういうふうに書いております

「青いところは空の色を吸い込んだシューパロ湖です。上にのせた赤い色は三弦橋。緑は夕張岳。上にふりかけた金箔は野鳥や高山植物。グラスの縁につけたシュガーは空を流れる白い雲。。。」

さらにカクテルのにわか知識で使うお酒まで指定しているのですが、

実際にはこれではもしかしたら綺麗な三層にはならないも・・・と思っていたりもしたのです(^^;)

でも芝居のリアルは現実のリアルそのままではない、というのが私の中の定説、そういうものを小道具として作り出してリアルな説得力をもちえればいいじゃないかと・・・。

それにもかかわらず、betty流レシピどおりに作ってくださったのですから大興奮です~☆

中野さんは、「三弦橋まで」の中に出てくる千代子という女性バーテンダー役の穂咲めいさんという女優さんにバーテンダー指導もしてくださいました。

そうそう、その穂咲めいさんという北海道発の新進気鋭の女優さんは宝塚音楽学校出身のたいそう歌のお上手な方です。

それで「三弦橋まで」という芝居の中でもしっかり二曲、透明感のある素敵な歌声を聴かせてくださるのです。

それはそれは素晴らしい歌で

芝居にちょびっと出させてもらっている作者である私も、毎度、稽古のたびにその歌のところで自然と泣けてしまうのです。

お芝居の本番まであと35日。

迫ってきました。

PS:「三弦橋」というカクテルを飲んでみたいと思われましたらどうぞ札幌全日空ホテルのトップオブビューで中野さんか藤田さんにオーダーなさってくださいませ。

といってもメニュー化はされてませんので、「三弦橋まで」の作者から聞きましたのでと説明していただくと話は早いかもしれません。いえ、やっぱりまだメニューにのってませんので無理かもしれません。。。

このような層になるカクテルは色を鑑賞するのが目的なので味のほうはあまり美味しくないのが普通だと思うのですが

「三弦橋」はすべて混ぜて飲まれると、普通にとっても美味しいです。

なぜ美味しいかというと、中野さんのお話によると、一番下の層のメロンリキュールがかなり甘いお酒だからとか。

でも度数はマティーニより高いらしいので、甘さに騙されないようお気をつけくださいね

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2009年6月24日 (水)

映画版「ハゲタカ」~男たちの極上の人間ドラマ!!

Hagetaka 「ハゲタカ」  映画版です

とてもよかった!満足です。

134分、緊張はとぎれることがありませんでした。

これ、まるで戦争映画です。経済の世界を主戦場とした戦争です。

クールなスーツをまとった男たちの頭脳戦。

面白くて唸ってしまいました。

スタイリッシュな経済ドラマ、それでもなお奥深くからあふれてくる人生の影、悲哀、無情・・・。

冷徹な堅い表情の奥に隠した熱い血。

こういう映画、待ってました!!

Hagetaka2_large_large媚びない映画、大人の映画です。

それを徹頭徹尾目指したら、映画全体から本物の男たちの苦悩と戦いが色気になってたちのぼるというわけですね。

ほんと、必死な男たちの姿にゾクゾクしました。

大森南朋さんと玉山鉄二さん、しびれました!

(大森さん、映画は「殺し屋イチ」の時から観てます~)

眼鏡フェチの女性は必見です!

企業買収をしかけあう二人の鋭利な刃物のような瞳を覆う眼鏡姿がかっこいい、クール。

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私、朝刊はいつも経済面から読みます。

経済面てすごく面白いんです。

新製品の話題から各社の業績等、ものすごく「今」が感じられます。

それも生活に密着した「今」っていうのかしら。

私たちの日々刻々は経済活動抜きにはもはやありえませんしね。

その経済面をみていて、「むっ」と感じるのが日本の企業を外国企業が買収したという話題です。

私、とくに国粋主義者ではないのでそんなの仕方ないじゃ~んと思いはするんだけど、

でもね、本音のところではなんとなーく日本が買いたたかれたみたいな気がして面白くなかったりするんですよ。

そんなこと日本だってやってるじゃないかと言われたらそりゃそうなんですけど(^^:)

そしたらこの映画版「ハゲタカ」

まさに私が日頃情緒的に「むっ」と感じるそれがメインのお話になってるんですね。

買いたたかれる「日本の国そのもののような自動車会社」ね。

企業買収、それは破壊か?再生か?

またサブプライム問題、リーマンブラザースの破綻、ファンドのあれやこれや、世界不況、新興国マネー、オイルマネー、派遣工・・・等々、

日常を左右する問題でありながらなかなか表面には見えてこないものがこの映画のなかからわかりやすく見えてきます。

それだけでもかなりな「お得感」なのですが、

玉山鉄二さんのクールビューティーぶりに目が釘付けで、お得感倍増します。

玉山さん、ものすごくはまってました。

陰りのある中国人の役で、素晴らしい存在感です。

そして柴田恭兵さんの古いかもしれないが純粋に理想を求めていく企業人としての姿勢からは「日本人はやっぱりこうありたい」と願わずにいられない姿が見えて、これもいい。

どの登場人物も鋭い洞察の光をあてられ、丁寧に造形されていったのだろうと思います。

もともと男たちのクールな緊張の糸が張りつめた世界が好きなので

「ハゲタカ」文句なしです

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2009年6月23日 (火)

剱岳 点の記~その②~今年度上半期マイベストワンです

「剱岳 点の記」

ほんとうに素晴らしい映画でした。

ん十年も映画ファンをやってきて、たくさんの素晴らしい映画にも出会いましたけど、

「剱岳 点の記」は稀に観る傑作ですね。

主人公二人の人間が素晴らしくよく描けてます。いや、演じられている。

大自然にたいして人間はなんと小さい存在かということが、

しかし同時に、その小さくて弱い人間が、英知と信念により揺るぎのない一歩を記してゆく・・・

それこそがほかの動物とは違う、人間の素晴らしさえあることを

この映画は静かに力強くうたいあげてきます。

映像美映像美といわれる「剱岳 点の記」ですけど

それだけだったら感動はありません。それならドキュメンタリーでいいわけで。

この映画の風格は

あの映像美に埋もれず、映像美を損なわない、浅野さんと香川さんという二人の俳優の過不足のない演技の美しくて端正な存在感あったからこそと思います。

俳優としてお二人は全く異なる方法論なんだと思うんですが、それがどっちも謙虚で、どっちも力強く、見事な対比と調和を見せてくれます。

方言や作り込んだ演技をその演技の跡を見事に消し去って自然に見せる香川さんもすごすぎるし、

いつもどおりにただ存在する演技の浅野さん、相手の変化球をつねに静かに巧みに受け止める・・そう、受け止める。そして、測量隊のリーダーたるものの内なる強さでこの映画をしめる。

とくに浅野さんの演技はほんとうにそこにいるように見せてしまって演技くささがまったくないので、あまり映画を観ていない方には物足りなく感じられるかもしれませんが、

あとあと気がつくんですよ。

あの存在感はただものじゃなかった、と。

見事です。

思えば、海外の映画でも、(最近、海外の映画に出る俳優は多いのですが、香川さんと浅野さんはそのレベルが違いますでしょう)、

香川さんの「鬼が来た」

浅野さんの「モンゴル」

の凄さは破格のそれでした。

もしもまだ観ていない方がいらっしゃったら「モンゴル」と「鬼が来た」どちらも超おすすめです。

すごすぎますから、お二人とも。

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