ロミオとジュリエット~熊川哲也版~Kバレエカンパニー公演
昨夜、札幌厚生年金会館で熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーの公演がありました。
「ロミオとジュリエット」です。
それも熊川さん振り付け。
プロコフィエフの音楽にのせて熊川さんがどんな新しい「ロミオとジュリエット」をみせてくれるのか
それを待ちわびていたバレエファンの熱気はロビーにもあふれていました。
今までDVDで観てきたマクミラン振り付け、ノイマイヤー振り付け、ヌレエフ振り付け、そしてフェスティバルで見たバルコニーのパ・ド・ドゥなどがすべて思い出されます。
これまでのものを超える、または、まったく別な新解釈をどう打ち出してくるのかしら・・
幕があくと、Kバレエカンパニーならではの素晴らしい舞台セットにやっぱり目が釘付けです。
背景に描かれたヴェローナの街がほんとうに素晴らしいんです。
いっきにタイムスリップです。
ベローナの街の喧騒の只中にいるような感じがするんです。
今までにみてきた「ロミオとジュリエット」とはかなり違うかもしれません。
幕開きでまず場をさらう従妹のロザライン、すごくヴィヴィッドです。
それで「へえ!」と思い、
主役のロミオとジュリエットの初々しい匂いにも魅了されます。
シェイクスピアの原作ではロミオとジュリエットは16歳と14歳ですが
その年齢を遠目にたっぷり感じさせてくれる振り付けというか演出でした。
ロミオとジュリエットの若い一途さと、楚々としてたおやかな育ちのよさの良さをじゅうぶんに感じさせてくれる雰囲気がとってもよかった。
昨夜のジュリエット役が東野康子さん、
日本人の線の細さ、薄さが14歳のジュリエット役にはぎゃくにすごくいきるんですね。
思い込んだら猪突猛進のロミオとジュリエットの制御を失った恋心。
それを『せつない』というより、『愛しい』と思わせる熊川振り付けだったのではないかしら。
そうそう、熊川振り付けに「今」を感じたもうひとつはマキューシオとティボルトが死ぬシーンでした。
ジーパン刑事を思わせる(て、ジーパン刑事って知らない人はしらないですか^^;)倒れてから息絶えるまでのしつこさ、不敵さ(^^)
活劇のようでとても面白いものでした。(人が死ぬシーンでおもしろいというのはなんですけど、芝居として面白いという意味で)。
全体に東洋的な(ジュリエット役が日本人だったせいもあるのか)控えめさを感じました。それは優雅な美しさでもありますけど
できればもうすこしロマンチックを~!
ラテン系TVドラマほどはいりませんけど(爆)
あざといぐらいのロマンチックな部分を一箇所入れてほしいといいますか。
それでもKバレエカンパニーなら品格を失うことはないはずですから。
それと、最後のシーンのセット、変えたほうがよくないかしら? えー世界のKUMAKAWAになんて僭越な(^^;)
でもでも、はじめの街の絵が素晴らしく具象的でありつつ芸術的かつ印象的だっただけに、ラストシーンのセットが惜しまれてしまいまして。
いや、あれは照明の工夫を凝らすといいのか、ジュリエットのベッドの位置を変えたほうがいいのか・・・とかまあ余韻を引きずりながら無い知恵しぼって想像しています。素人がすみません(^^;)
再演を期待しています!!
昨夜は26列目。もっと近くでも観たいのでDVDは購入しなくては。
なにはなくても熊川さんのエレガントさにうっとり。
そして全幕ものの振り付けという新たな次元にむかって歩みをとめない熊川さんの尽きることない才能にも、っほーんとっ、しびれました!
カーテンコールの熱気は7日の札幌ドームの日ハム応援の熱気に負けてなかった(笑)
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